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おひつじさんのいぬまに・・・

Freitag, 09. November 2007 - 20.00 Uhr
München, Philharmonie im Gasteig
Symphonierochester des Bayerischen Rundfunds
Mariss Jansons Leitung
Sarah Chang Violine
Genia Kühmeier Sopran
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Ludwig van Beethoven
Ouvertüre zu "Coriolan" op. 62

Francis poulenc
"Stabat mater" für Sopran, gemischten Chor und Orchester

Felix Mendelssohn Bartholdy
Konzert für Violine und Orchester e-Moll op. 64

Maurice Ravel
"La Valse"





おひつじさんがお仕事を頑張ってらっしゃる間に、めひつじひとりコンサートです。でも、今回は許してもらえるはず!だっておひつじさんは初物の越前ガニを食べたのだから!

プーランクのStabat materもうもうもう最高!曲自体もすごく素敵だったし、なんと言っても合唱の素晴らしさがひときわ際立ちました。Rundfunkschorは一押しの合唱団です。オケとの相性もばっちりだし、Jansonsとのコンタクトもパーフェクト。ソリストのGenia Kuehmeierさんも澄んだ声でほんと美しいひと時でした。
バイオリン協奏曲のソリストSarah Changさんは韓国系アメリカ人。彼女のメンデルスゾーンもすばらしかったです。まるでTanzen踊っているようにステップを踏みながら演奏されて、指揮者とコンマスとのコンタクトアピールはちょっと接近しすぎ?というくらい近距離。たまにキックをドレスの中でされているようで、そのたびに美しいチョゴリ色のドレープがヒラリとひるがえってました。また、オケとのアンサンブルもパーフェクト。埋もれてしまいがちなソリストの音色もきっちりと聞こえてきて、素晴らしい演奏でした。
今日は大満足大変満足いやぁぁ満足のひとときでした。
かにを食べたおひつじさん、ごめんね。しつこい???

ひつじでもわかる”Stabat mater”ってなに?

「悲しみの聖母」という意味で、キリストが処刑されたマリア様の嘆き悲しみの歌です。
教会でよく目にするピエタ像。マリア様が傷ついたキリストを抱いて悲しむ姿の像を思い描いてくださればいいかと思います。

Stabat mater dolorosa 悲しみの母は立っていた
iuxta Crucem lacrimosa, 十字架の傍らに、涙にくれ
dum pendebat Filius. 御子が架けられているその間

Cuius animam gementem, 呻き、悲しみ
contristatam et dolentem 歎くその魂を
pertransivit gladius. 剣が貫いた

O quam tristis et afflicta ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
fuit illa benedicta, あれほどまでに祝福された
mater Unigeniti! 神のひとり子の母が

Quae maerebat et dolebat, そして歎き、悲しんでいた
pia Mater, dum videbat 慈悲深い御母は、その子が
nati poenas inclyti. 罰[苦しみ]を受けるのを目にしながら

Quis est homo qui non fleret, 涙をこぼさないものがあるだろうか
matrem Christi si videret キリストの母が、これほどまでの
in tanto supplicio? 責め苦の中にあるのを見て

Quis non posset contristari 悲しみを抱かないものがあるだろうか
Christi Matrem contemplari キリストの母が御子とともに
dolentem cum Filio? 歎いているのを見つめて

Pro peccatis suae gentis その民の罪のために
vidit Iesum in tormentis, イエスが拷問を受け
et flagellis subditum. 鞭打たれるのを(御母は)見た

Vidit suum dulcem Natum 愛しい御子が
moriendo desolatum, 打ち捨てられて孤独に死に
dum emisit spiritum. 魂へ帰っていくのを見た

Eia, Mater, fons amoris さあ、御母よ、愛の泉よ
me sentire vim doloris 私にもあなたの強い悲しみを感じさせ
fac, ut tecum lugeam. あなたと共に悲しませてください

Fac, ut ardeat cor meum 私の心を燃やしてください
in amando Christum Deum 神なるキリストへの愛で、
ut sibi complaceam. その御心にかなうように

Sancta Mater, istud agas, 聖なる母よ、どうかお願いします
crucifixi fige plagas 十字架に架けられた(御子の)傷を
cordi meo valide. 私の心に深く刻みつけてください

Tui Nati vulnerati, あなたの子が傷つけられ
tam dignati pro me pati, ありがたくも私のために苦しんでくださった
poenas mecum divide. その罰[苦しみ]を私に分けてください

Fac me tecum pie flere, あなたと共にまことに涙を流し
crucifixo condolere, 十字架の苦しみを感じさせてください、
donec ego vixero. 私の生のある限り

Iuxta Crucem tecum stare, 十字架の傍らにあなたと共に立ち
et me tibi sociare そして打ちのめされる苦しみを
in planctu desidero. あなたとともにすることを私は願います

Virgo virginum praeclara, いと清き乙女のなかの乙女よ
mihi iam non sis amara, どうか私を退けずに
fac me tecum plangere. あなたとともに歎かせてください

Fac, ut portem Christi mortem, どうかキリストの死を私に負わせ、
passionis fac consortem, どうかその受難を共にさせ
et plagas recolere. そしてその傷に思いを馳せさせてください

Fac me plagis vulnerari, どうかその傷を私に負わせてください
fac me Cruce inebriari, どうか私に十字架を深く味わわせてください
et cruore Filii. そして御子の血を

Flammis ne urar succensus, 怒りの火に燃やされることなきよう
per te, Virgo, sim defensus あなたによって、乙女よ、守られますように
in die iudicii. 裁きの日には

Christe, cum sit hinc exire, キリストよ、私がこの世を去る時には
da per Matrem me venire 御母によって私を勝利の栄誉へ
ad palmam victoriae. 至らしめてください

Quando corpus morietur, 肉体が滅びる時には
fac, ut animae donetur どうか魂に、栄光の天国を
paradisi gloria. Amen. 与えてください。アーメン

Symphonierochester des Bayerischen Rundfunds

by mesuyagi | 2007-11-09 03:08 | Klassischemusik・おんがく

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